ハルキスト達のうへぇな振る舞い

村上春樹様。僕は村上さんの小説が好きで、ほぼ全て読んでいると思います。
ですが、僕は「ハルキスト」ではありません。
僕が今まで会った「ハルキスト」を自称する人達は、小説の一節を普通の会話の中に引用してみたり、生活に「僕」的なものを敢えて取り込んでそれをひけらかしてみたり、何かしらの村上さんご自身や著作に係る知識の数を競ったり、話していて全然楽しくない人ばかりでした。
それに、ノーベル文学賞の発表日に書店やバーに集って、テレビのインタビューで「今年は絶対取れますよ!」とか言っている姿を見ると、うへえ、という気分になります。
僕としては、「村上春樹(敬称を略してすみません)の小説を愛好しながら、群れて騒ぐ習性があるなんて、けっ」という意見を持っています。
まあ僕の生活に支障があるわけではないので、アンチハルキスト村上原理主義者(穏健派)くらいでしょうか? 適当ですけど。

近年のハルキスト達の隆盛について、村上さんご自身はどう思われますか? 
(tomovsky、男性、35歳、公務員)

僕はそういう人たちを実際に目にしたわけではないので、なんとも言えないんです。ほんとに。僕はだいたいにおいて、一人でこつこつと本を書いているだけなので、それ以外のことって、よくわかりません。僕に言えるのは現象的なものというのはあっという間に消えてしまうし、あとに残るのは作品だけだということです。あとにしっかり残るような作品を書いていきたいですね。僕が望むのはほとんどそれだけです。

いろいろと考え出すとキリがありませんが、すべては所詮過ぎ去っていくものです。お互い気楽に構えていましょう。

村上春樹拝