もしも陪審員に選ばれたら

村上さん、こんにちは。
村上さんは、もし陪審員に選ばれたら、審理に参加されますか? 今までに多くの人のインタビューもされているので興味を持って積極的に参加されますか、それとも時間と自由を拘束されるのでイヤだなと思いますか? 
逆に、村上さんが被告人となって陪審員に向かって喋らなくてはならない立場になったとしたら、どんなことに注意しますか? 
昨日、アメリカ人の弁護士に「悪いけど、アメリカの裁判に被告人として出廷してもらうよ」と告げられました。個人的には、陪審員の前で喋るときは、やはり第一印象が大事で、きちっとした服装でにこっとできるような人が有利じゃないかと思いますが、いかがですか? 
(NOWHERE MAN、男性、58歳、会社員)

はあ、アメリカの裁判に被告人として出廷されるんですか。すごいですねえ。いったいどんな裁判なんだろう? 興味があります。がんばって陪審員の心証を良くしてくださいね。

僕は陪審員(日本では裁判員と呼ばれていますが)に指定されたら、もちろんやってみると思いますよ。どんなものなのか興味がありますし、なんでも経験してみたいと思う性格ですから。しかし作家が裁判員になると、裁判所とかはけっこう緊張するんじゃないのかな。何を書かれるかわからないですものね。そこで見聞きした事実を書いてはいけないという規則がきっとあると思うんだけど、フィクションにしちゃえば自由ですから。

村上春樹拝