『海辺のカフカ』で人生が変わりました

村上さんこんにちは。
私は16歳の時に『海辺のカフカ』を読んで、世界が変わってしまいました。作品の中でホシノくんと大島さんが、「気づいたら人生のメモリがひとつあがっているような」体験について話していましたが、本当にそんな感じです。振り返ってみると、あの本に出会わなかった自分のことは上手く想像すら出来ません。大学にも行かなかったかもな、と思います。

あの本のおかげで高校時代にいろいろ考えて、「せっかくだから」と思い、村上さんの母校である早稲田大学に入りました。そうでなければ、高校を出て家業を継いでいたかもしれません。どちらが良かったのかはわかりませんが。
自分のように村上作品を読んで人生が変わった人はたくさんいるのでしょうが、このような機会なので報告させていただきました。

これからも末長く書き続けてください。楽しみにしています。
(碧郎、男性、25歳、教員)

僕の本を読んで早稲田大学に入ったという人が少なからずおられるようですね。なんだかリクルートをしているような気になってきます。早稲田大学から感謝状をもらってもいいくらいかも、と思います。

冗談はともかく(冗談です)、何かに揺さぶりを受け、あるいは自分に揺さぶりをかけ、人生を歩んでいくというのは良いことだと思います。揺さぶりのない人生って、つまらないですよね。僕の本がその揺さぶりのひとつになったのだとしたら、僕としてはとても嬉しいです。

村上春樹拝