本に囲まれてるって素晴らしい

村上さんはじめまして。
過去に書籍化された物を読んで以来、この企画に参加してみたいとずっと思っていたので、夢が叶って嬉しいです。
私には昔から買った本を読まずに積んだままにする、俗にいう積ん読の癖があります。理由は書店で気になった本を見かけると、とりあえず手元に置いておきたくて購入してしまうからです。
しかしある日、本が詰まったダンボール箱だらけの部屋を見てふと「これらの本を一生のうちに全部読み切れるのだろうか?」という疑問が頭に浮かびました。
それと同時になんだかもったいない事をしているようにも思えてきました。
そのため最近は購入をなるべく控え、(村上さんの本は別として)手持ちの本を消化する読書生活を送っています。
そこで質問なのですが、村上さんは本を読まずにため込んでしまう事はあるのでしょうか? 作家さんの本にまつわる話を聞くのが好きなので、是非そこのところを知りたいです。
拙い文章にも関わらず、ここまで読んでくださりありがとうございました。
一読者として、これからも村上さんの作品を楽しみにしています。
(アキ、女性、29歳、会社員)

僕もだいたいあなたと同じ状況に置かれています。買い込んだ本、もらった本、書庫にたくさん積み上がっています。そんなにたくさん読めるわけじゃないですから。あなたなんてまだ20代だからいいですけど、僕なんかもう60代ですから、そんなの読み切れるわけないんです。でも本に囲まれているのって、理屈抜きにいいものです。そうですよね? 「素晴らしいじゃないか。これだけの本の中から好きなものを選んで読めるんだ」そう考えたらいかがでしょう。

村上春樹拝