本を見ると破ってしまう息子

2人の息子がいます。長男は健常児ですが、11歳の次男は発語のない、行動障がいのある自閉症児です。自閉症児の次男はライオンのような純真な心をもっています。とても可愛いですが、様々な問題行動で母の私を悩ませ、気が狂いそうになるときもあります。

最近の悩みは、本を見ると彼が反射的に破りたくなってしまうことです。最初は絵本から始まりました。全部ダンボールに隠して対処しましたが、今、私の文庫本に手が伸びています。うちはせまいマンションですので、もはや隠すところもなく、読書は唯一の私の楽しみと癒しなので途方にくれています。結局、このこだわりの嵐が過ぎ去るのを待てば良いわけですが、次にまた新たなこだわりで私を悩ませ、怒らせます。どうやったら、宇宙人のような自閉症の息子の育児を楽しめるようになりますか? 
(みんみん、女性、45歳、自閉症児のお母さん)

それは大変ですね。本を片端から破いちゃうんだ。困りましたね。

でもそうなっちゃったんだから、これはもうしょうがないじゃないですか。あなたは読書が趣味ということですが、この際しばらくうちで本を読むのはあきらめられたらいかがでしょう。いっそのことお子さんといっしょになって本を破いて、そのまま本のない生活を送ってみてください。それもたまには良いかもしれませんよ。あるいはお子さんはあなたが熱心に本を読んでいることに対して、無意識に腹を立てているのかもしれませんね。とりあえず本を捨てて、しっかり抱きしめてあげてください。がんばってね。

村上春樹拝