帰国すると逆カルチャーショックかも

こんにちは。ちょうど10年くらい前の学部生の頃、『海辺のカフカ』を読んで、旅をしようと思い立ち、自転車で神戸から北海道まで旅行しました。そのことを村上さんにメールしたら、「若い頃の旅は、魂のこうら干しみたいでいいですよね」みたいなご返事をいただき、大変嬉しかったです。学部を卒業した後は、すぐにUSにわたって、サイエンティストとして生活をしています。現在8年目になります。色々葛藤があったのですが、今年の夏に、日本に戻って、新しい出発をすることになりました。日本に戻るか、このままUSでやっていくか、というのは非常に迷ったのですが、結局、自分の生まれ育ったホームに戻りたいなぁ、という気持ちが勝りました。村上さんも、イタリアやボストンなど色々なところで、長期間暮らしていたと思うのですが、このまま外国でずっと暮らそうかな、みたいに思ったことはありましたか。あと、長期外国滞在から日本に戻った時の逆カルチャーショック、みたいなのはありましたか。僕は、こっちの友人から、「キミはジャパンで長い間生活していないから、ジャパンに夢見がちだけれど、帰ったら、苦労するかもね」とたまに言われます。
(コメット、男性、33歳、サイエンティスト)

僕は作家ですので、どこにいてもだいたい一人で好きなように自由に暮らしていますが、あなたのように(おそらく)どこかの企業なり大学なりに属さなければならない立場の方は、なにかと苦労なさるのではないかと推察します。日本のシステムってなかなか面倒ですから。僕の知り合いにもアメリカ暮らしを切り上げて日本に帰った人はけっこういますが、みんなそれぞれに苦労しているみたいですよ。でも中にはまったく苦労なく、ほいほいと楽しくやっている人もいます。人によります。うまくいくといいですね。

村上春樹拝