子供に悪いことが起こらないか不安で

こんにちは。小学6年生の頃に父の本棚にあった『羊をめぐる冒険』をたまたま読んでしまって以来の村上さんファンです。
ご相談なのですが、今3歳と1歳になる2児の父なのですが、子供が生まれてからというもの価値観が一変し、これまでの人生で感じたことのないような大きな幸福を感じています。ところが、幸福感が強まるほどに、子供に悪いことが起こるような、例えば子供が車にはねられるとか、怖ろしい病気になるとか、そんなことを想像し不安に襲われてしまいます。そして、そんな想像をする自分自身に腹が立ち、「ああ神様ごめんなさい、殺すなら俺にしてください」と心の中で祈ります。こんなことがほとんど毎晩のように頭の中で繰り返され、目の前にある幸福にどっぷり浸れないのです。いったいどうすればこの縁起の悪い妄想に陥らずに、ただ素直に幸福感に満ちたまま過ごせるのでしょうか? 
(ロベルト、男性、43歳、会社員)

あなたのメールを拝見していて、ジョン・アーヴィングの小説『ガープの世界』を思い出しました。主人公のガープには(たしか)二人の子供がいるのですが、その子たちが何かひどい事故にあうのではないかと、毎日怯えています。ずっと昔に読んだきりなので、細かいところは思い出せませんが、そういう話だったと記憶しています。もしよかったら読んでみてください。不安の解決にはならないかもしれませんが、共感はできると思いますよ。

でも小説の中では実際に不幸が起こります。とても読みごたえのある小説です。

村上春樹拝