眠れない夜に読む本

村上春樹さん、こんばんは。
『羊をめぐる冒険』と『海辺のカフカ』が特に好きです。
さて、ご相談ですが、私はよく眠れなくなります。眠れないなぁ、と思うと、決まって明け方まで眠れません。眠りも浅かったり、夢をみることも多いです。いつでもどこでも、30秒足らずで熟睡できる主人が羨ましいです。10代の頃は、「羊が……」で悪あがきしていましたが、今は全く諦めています。
眠れなくなるのは、心配事や楽しみなことがあるとき、考えさせられるニュースを見たとき等々。2歳の息子がいるので、毎日ほどほどには疲れています。村上さんは、眠れなくなることがありますか? 
そんなときは、どうされますか? よくある話だと思いますが、アドバイスいただけると嬉しいです。
(くま坊、女性、30歳、主婦)

僕は眠れなくて苦労したということはほとんどありません。おたくのご主人と同じように、布団に入ったらだいたいすぐに眠ってしまいます。これはとても幸運なことだと自分でも思っています。眠れないのってきついですよね(とあくまで想像するわけですが)。僕は昔、まったく眠ることができない女性(あなたくらいの年齢の女性)を主人公にして「眠り」という小説を書きました。よかったら読んでみてください。現実的には何の役にも立たないと思いますが、眠れない夜にでも。

村上春樹拝