本人は「いじり」のつもりだが……

村上さんはじめまして、さぼてんと申します。
実は僕の知り合いに本当に嫌な人間がいて、人の弱みやコンプレックスをあげつらって馬鹿にするのです。本人はいわゆる「いじり」だと言って、自分が面白い人間で周りを盛り上げていると勘違いしています。
このような人間のいうことを真に受けても時間の無駄だと思い、気にしないようにはしていますがこちらも人間なのでカッとなることがあります。
村上さんはこのようないわゆる「いじり」という行為についてどう思われますか? 
そしてこのような行為をしてくる人間に対してどのように対応すべきだと思いますか? 
僕はまだまだ若輩者で、平常心を保つことが出来ません。ぜひご教授いただければと思います。
(さぼてん、男性、26歳、公務員)

テレビをあまり見ないのでよくわからないのですが、そういうのって、テレビのバラエティー番組なんかに出てくるコメディアンの真似をしているのでしょうか? そういう「いじり」はだいたいユーモアと刺々しさとのぎりぎりの境目のところでやっているので、特別なセンスがないとだいたいうまくいきません。たぶんその人にはそういうセンスが具わっていないのでしょう。そういうのって、たしかにいらいらしますよね。でもそういう人はたぶん今にどこかで痛い目にあうんじゃないかという気がします。放っておきましょう。できるだけ関わらないようにするのがいちばんです。

人生には反面教師というものがある程度必要です。「ああはなりたくないな」という人を身近に置いておくのも良いことかもしれません。そう思って我慢してください。まあ周りがあまり反面教師だらけだと疲れちゃいますが。

村上春樹拝