ジョン・ミリアス評

村上春樹さまはじめまして。ぼくは昔からジョン・ミリアスの作品が割と好きなのですが、彼の作品の面白さをきちんと分析した文章を読んだことがありません(「銃好きの能天気マッチョ野郎」的な少し馬鹿にしたものは多々ありますが)。ミリアスを評価している村上さんがいつの日かちょっと長めのジョン・ミリアス論を書いていただけたらと思ってます。あと『映画をめぐる冒険』で意外だったのは、村上さんがアラン・J・パクラやロバート・マリガンをお好きだということです(ぼくには彼らの魅力があまりわからないもので)。 そういう村上さんが偏愛する映画作家の本を出して欲しいです。
(Zen-zen、男性、49歳、映像作家)

ジョン・ミリアス、僕は昔から変わらず好きです。みんなにさんざん馬鹿にされていますが、あくまで確固として反省なき映画文法と、世界を切り取る独自の(そして偏った)目をもっているところを、僕は個人的に高く評価しています。良くも悪くもぜんぜんぶれないというか、いつまでたっても「ただのガンマニアのガキ」というか。

あとの方になるといくつか緩んだ作品も残していますが、鋭いものはめっぽう鋭いです。監督した作品も良いけど、脚本家としても一流です。『地獄の黙示録』だって、脚本家ミリアスのテイストが満載されていますよね。そのラディカルさ(コレクトネス皆無)をもっともっと評価されて良い人だと思うんだけど。そのうちにミリアス論を書いてもいいですね。

村上春樹拝