よその世界から来た異物

今回は質問でなくこのサイトでの村上さんの回答で間違いと思われることがちょっと気になりましたので、失礼とは思いましたが、ちょっと指摘します。
スティングの「Englishman in New York」の歌詞の「I’m a legal alien」は(永住権を持った)合法的居住者という意味で、異界人ではありません。私もアメリカに住んでいる時にはLegal Alienでしたが、エイリアンと呼ばれるのは少し抵抗がありましたね。
やっぱ映画の奇怪な異星人を想起しますから。
でもあの歌ではAn Illegal alienの不法移民って意味ではなかったかと疑問が湧いてきました。
ところで村上さんは米国に住む時、ビザはどうしてるのですか? 
私は前回お話しさせていただいたように9・11の後、日本へ帰ってきて永住権を放棄してしまいました。ちょっと後悔しています。
ネイティブでもないのに偉そうにして御免なさい。
Ta-Ta! 
(ジラフ、女性、40歳)

僕は外国で暮らしているとき、あの歌を耳にするたびに、「ああ、僕は非合法ではないにせよ、結局のところここでは異質のものなんだな」と感じていました。legal alienというのはもちろん法律的な用語なのでしょうが、それを超えたニュアンスがあの歌詞には含まれているような気がします。「よその世界から来た異物」みたいな。

しかしillegal alienという言葉はしばしば耳にしますが、legal alienってあまり聞かないですよね。普通にはあまり使われない言葉なのかも。今度誰かに尋ねてみます。

ヴィザについては話が長くなるので、また今度にさせてください。

村上春樹拝