出版社や編集者をどう選びますか

春樹さんは、出版社や編集者をどういう観点で選んでおられますか? 
幻冬舎の社長である見城徹さんが出版を口説き落とせなかった数少ない相手の一人として、春樹さんをあげておられ、気になった次第です。
見城さんは、「春樹さんと初対面の時に不愉快なことを自分が言ってしまったせいだ」といったことを仰っていましたが、そういったこともやはり影響しているのでしょうか。
(匿名希望、男性、23歳、学生)

そういえば、僕が「群像」の新人賞をとったとき、まず最初に飛んできたのが見城さんでした。間髪を入れずというか、なにせ早かった。そのとき見城さんが僕に何か不愉快なことを言った? 初めて彼と会ったときのことはよく覚えていますが(なにしろ印象の濃いかたですから)、僕の方には何か変なことを言われたという記憶はまったくありません。褒めまくられたことしか覚えておりません。

見城さんは昔から元気いっぱいの、意欲溢れた編集者でしたね。タイヤでいえば空気圧のかなり高いかたです。僕は適当に空気を抜いて生きていますので、そのへんのノリが少しばかり違うかもしれません。体育会系とサークル系みたいな。

出版社や編集者をどういう観点で選んでいるのか? あくまで適当です。

村上春樹拝