福島に残る夫と一緒に暮らしたい

こんにちは。大学の後輩に春樹さんのファンがいて、影響されて愛読するようになりました。女性に不器用な、でも実際そのくらい気を遣えていたら充分であろう男性の描写が大好きです。

2011年3月11日の震災で福島から東京に避難しました。震災でというよりは原発事故でと言った方がいいかもしれません。当初は夫婦とも子供のことが心配で避難を決めたのですが、さすがに3年経ち、もう少しで4年。福島を離れること、家族別々に暮らすこと、私自身は辛くなってきました。夫はこのまま、妻子は東京がいいらしいです。というのも、夫が放射能汚染を怖がっていて、心配なようです。わからないことに不安なのはわからなくもないのですが……家族は(毎日)一緒に過ごしたいなあ、とずっと思っています。

怖がっているものは、どうしようもないんでしょうかね。お化け屋敷が怖いと感じている人を強制的に連れて行くようなもの? と思って諦めていますが、私の希望は叶えられないままかなーっとちょっと残念に思ってます。
(チャリンコキュー、女性、39歳、シャツ屋のウェブ屋)

ご主人だけが福島に残られて、あなたとお子さんは東京で避難生活を送っているということだと僕は解釈したのですが、それでいいのかな? ご主人はお子さんに放射能の影響が及ぶのを恐れられているのでしょう。いろんなことが言われていますが、「専門家の意見」みたいなものをどこまで信用していいものか、なかなか確信は持てませんよね。なにしろ「専門家」は長い間、原発(核発)は絶対に安全だと保証していたわけですから。ご主人の心配なさる気持ちもよくわかります。

そしてまた家族で一緒に、故郷の地で暮らしたいというあなたのお気持ちも、痛いほどよくわかります。同じような思いをしておられる方は、他にもたくさんいらっしゃると思います。少しでも早く、信頼に足る確かなガイドラインが示されるといいのですが。そうしないと出口が見えてきませんよね。

村上春樹拝