占い師なのに語彙が少なくて

こんにちは、村上さん。

私は占い師なのですが、どうも語彙が少ないようで、お客さんのほうで言い得て妙な例えを挙げてくれることもしばしばです。そんな時は、おっしゃる通り! とかわし、何気に話を先に進めますが、心の中は穏やかではありません。

ノーベル文学賞候補の村上さんにお聞きするのも僭越なのですが、村上さんは語彙を増やすために何か特殊なトレーニングを積まれたことはありますか? 
キャッチーで適切な言葉を瞬時に出すにはどうすればよいのでしょうか。
(マハロ、女性、51歳、占い師)

占い師をなさっているんだ。面白そうなお仕事です。語彙、少なくていいと思いますよ。あまりぺらぺら流ちょうにしゃべる占い師って、もうひとつ信用できません。訥々と語り、それをクライアントが助けてあげるというくらいでちょうど良いのではないでしょうか。気にすることありません。今のままでやっていってください。

僕は占いって、まずみてもらわないんですが、どうしても断り切れない事情があり、二十代初め(結婚直後)に一度だけみてもらったことがあります。その時に言われたのは

1)あなたは文筆で食べていくでしょう
2)水で苦労するかもしれない

ということでした。1)はあたってますね。そのときは「まさか」と笑い飛ばしたけど。2)は今のところまだ経験していません。しかし水で苦労なんてしたくないよなと思います。サハラ砂漠で乾き死になんかしたら目も当てられないですよね。グァンタナモの収容所で水責めにあうのもいやですが。

村上春樹拝<