世界に対して文句があるんなら

とてもプライベートな質問で恐縮なのですが、春樹さんは自分の子供について「ほしい」とか「いらない」とか考えたことはありますか? 『羊をめぐる冒険』の中に「世界に対して文句があるんなら子供なんて作るな」という一文があります。僕はこの一文に雷に打たれたように衝撃を受け、子供(とか家族とか)を諦めた方がいいような気になっています。どうか春樹さんの考えをお聞かせください。
(肩の力を抜け、男性、31歳、会社員)

そんなこと書きましたっけ? もう30年以上前に書いたことなので、今となってはどんなつもりで、どのような文脈でその文章を書いたのか、まったく思い出せません。でもあまり真剣に受け取らないでくださいね。世界に対して文句があるのと、子供を作る作らないはまた別のことだと思いますよ。最近は少子化がなにかと問題になっています。あまり性急に結論に飛びつかないように。僕としても責任を感じてしまいます。

僕に子供がいないことについては個人的な考えがあり、個人的な経緯があります。それについてはパブリックにしたくありません。すみませんが。

村上春樹拝