怖くて、不安な時、村上さんの本を読みます

(*日本語や日本の礼儀にちょっと下手)
こんにちは、村上さん。
いつも、いい本を書いてくださって、ありがとうございます。
村上さんの本たちは それぞれ、自分の速度や拍子を持っていて、まるで心臓を持っている母親のようです。
始めまして。私はKimGaram(金 江)ともうします。
自分自身も大好きですし、この世も(まあ、なんとか)大好きですけど、なぜか不安なところや弱いところがある人です。若いからかな。まあ。安定って、(たぶん)熟練ですから。
で、怖くて、不安な時、村上さんの本を読みます。助かりました。
本当は本より先生が欲しいんですけど、人って、なんと言ったらいいかな。人って、みんな弱いところ持っているんでしょ。人間、本当はみんないい人でしょうが、弱いから。弱いから人間だし。信じられないんです。
この世。人いっぱいだし。自分も人なのに。
困りますね。
いろいろ言っちゃいますね、まあ! それは自分で何とか! がんばってみます! まかせてください! 
今度は、ほかの質問があって。
Q.ペンレターを送りたいんですけど、どこに送ればいいでしょうか? 教えてください。

じゃ、お大事に。
(AH가、女性、1991年生 24歳、学生)

たぶん日本語がうまくこなれていないせいだとは思うんですが、「本当は本より先生が欲しいんですけど」というのはどういうことでしょう? 本を読むのもいいけど、僕と直接話をしたいということなのでしょうか? サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』で、「素敵な本を読むと著者に電話をかけたくなるんだ」みたいなことをホールデン・コールフィールドくんが言ってるけど、そういうことなのかな? でもみんなにそんなことをしていると、僕の時間がそっくりなくなってしまうので、このようなメールのやりとりでとりあえず我慢してくださいね。

たしかに世の中には人がいっぱいいるし、生きていくのは大変です。困っちゃうこともたくさんあります。それは韓国でも日本でもきっと同じです。お互いがんばりましょうね。もし手紙が送りたければ、新潮社あてに送ってください。僕がほしいといわれても、「はい、差し上げます」とはなかなか言えないもので。すみません。

村上春樹拝