鑑別所の本棚にあった1冊

村上さん、こんばんは。16歳の頃に鑑別所で『ノルウェイの森』を読んで以来ファンです。その後村上さんの小説やエッセイなどはほとんど読んだと思います。
村上さんの小説の登場人物が読んでいた本や村上さんがお好きな小説家の本なども読むようになり、今度はその本にでてきた小説を読んだりして、今では僕にとっては結構な数の本が家にあります。

それまで小説なんか1冊も読んだ事がなかったので、あの時たまたま鑑別所の本棚から手にとったのが村上さんの小説じゃなかったら、こうはならなかったんだろうなと思い不思議な気持ちになります。

まだまだ村上さんの小説を読みたいので、これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。
(ツーシーム、男性、32歳、建築業)

そうですか。鑑別所に『ノルウェイの森』があったんだ。ふうむ。いったい誰が置いたのでしょうね。出会いというのは不思議なものですね。「よくまあ、ああいうところでこういうものと出会ったものだな」ということは、僕にもちょくちょくあります。そしてそれによって人生がけっこう様相を変えたりもします。もしあれに出会わなかったら、あの人に巡り会わなかったら、僕の人生はいったいどうなっていたんだろう、と考え込んでしまいます。僕の小説があなたの人生の何かのお役に立てたのだとしたら、僕にとってはずいぶん嬉しいことです。

村上春樹拝