うどん県は革命も辞さず

村上さん、こんにちは。
僕は東京に住んでいますが、香川県の出身です。
『海辺のカフカ』は高校生の時に読みました。
高松を舞台にした小説を書いて頂きうれしく思った記憶があります。
今は香川も大いに発展して、あのころとはすっかり変わってしまった……なんてことはなく、いまでも香川県民は田んぼを見ながら、うどんをずるずるすすっています。
でも、うどん屋事情は少し変わりました。村上さんにはもう一度うどん紀行を書いていただきたいなと密かに祈っています(と書くと香川の人はうどんのことしか頭にないのかと思われるでしょうが、本当にうどんのことしか考えていないのです)。
(おかだくん、男性、30歳、会社員)

僕は前からずっと確信しているのですが、もしうどんが自由に食べられなくなったりしたら、きっと香川県では人民革命が起こるはずです。そういう意味では、ひょっとしたら香川県は日本でいちばん革命が起こりやすい県かもしれません。きしめんが食べられなくなったら名古屋市民が革命を起こすでしょうか? お好み焼きが食べられなくなったら、広島県民が革命を起こすでしょうか? ちゃんぽんが食べられなくなったら、長崎県民が革命を起こすでしょうか? やはり香川県民がいちばん革命に近いところにいると僕は確信してます。

村上春樹拝