苦行フェチと呼ばれています

村上さん、こんにちは。
私は、時々まわりの人から苦行フェチだと言われることがあります。バックパッカー的な旅行が好きだし、職場でも少し厄介な仕事が入ってくると喜んでしまうので、自分でもそうかなと思います。でも、飛行機のエコノミークラスの狭さと食事の質に耐えられず、最近ではバックパックを背負ってビジネスクラスに乗るという中途半端なバックパッカーになってしまいました。そのため、苦行の質を選ぶ苦行フェチのようです。
村上さんも、アトス半島に行かれたり、長距離を走ったりされるので、きっと苦行の質を選ぶ苦行フェチなのではないかと思いますが、どうですか? 
私もアトス半島のような場所に行ってみたいですが、女なので残念です。
(チャトラネコ、女性、36歳、会社員)

僕も昔は「旅行はきつければきついほど楽しい」という考え方だったのですが、やはりだんだん年を取って、無理は避けるようになりました。ビジネスクラスに乗るようにもなりました。でも今でもリュックをひとつかついで、地の果てまで行きたいという思いに駆られることはあります。おんぼろの乗り合いバスに乗って山をひとつ越えて、隣の席に生きたにわとりを抱えたばあさんが座っていて……みたいなワイルドな旅行。いいですよね。

しかし「職場でも少し厄介な仕事が入ってくると喜んでしまう」というのはちょっとやり過ぎじゃありませんか? うちのオフィスにリクルートしたいくらいですが。

村上春樹拝