手術中にBGMが流れます

はじめまして。いつも著作を楽しませていただいています。村上さんの作品は、読んでいる最中は濃密なリアリティに包まれているのを感じるのに、本を閉じるとそれがすっと消えて、切ないような感情が残るところがとても好きです。ちょうど夢のように。
さて、お見受けしたところ村上さんはとても健康そうなのでご存じ無いかもしれませんが、手術の最中、手術室ではBGMが流れるときがあるようです。私はこの数年で3回手術をうけましたが全部流れていました。痔の手術のときはエンヤの曲、膝の半月板の手術のときはMr.Childrenの曲がオルゴール風に、ヘルニアのときはマーラーの交響曲1番でした。あれって執刀医のリクエストなんでしょうか? でも、「ちょっと痛いですよ。ガマンしてください」と言われてる向こうで「sail away sail away sail away」というエンヤの歌声が流れていると微妙な気分でやめてほしいなと思いましたし、膝のときは曲に合わせて「果てしない闇の向こうに~♪」と小声で口ずさんでいる自分に気付いてびっくりしました。マーラーだって東洋の島国で手術中に自分の曲が流れてると知ったらびっくりするんじゃないでしょうか。村上さんは手術をうけるとしたらどんなBGMがいいですか? 
( A3、男性、50歳、会社員)

へええ、知りませんでした。手術中に音楽が流れるんですか。僕はまだ手術ってしたことがないんですが(入院したこともありません)、しかし手術中に変な音楽を流されても困りますよね。僕は何がいいかな。ショスタコーヴィチなんて、ちょっといやですよね。エリック・ドルフィーもあわないだろうな。ジャニス・ジョプリンも困るかもしれない。「ベスト・オブ・コニー・フランシス」あたりでいいかも。とくに根拠はないんですが。

村上春樹拝