外国の小説が苦手な原因は……

愛しの春樹さんとコンタクトが取れるなんて、生きてて良かったです! 
質問者さんへのお返事を読むたび、もっと春樹さんの事を好きになってる毎日です。

私は外国の小説が苦手です。
それは、訳者さんが小説家では無いから読みにくい、というのが最近分かってきました。
春樹さんがどんどん翻訳本を出して下さっているので、これから先の人生の読書の楽しみが増えてとても有難く思っています。

猫の絵本の翻訳も、本当に大好きです。
絵本はすぐに読めるので、これからもどんどん出して頂けたら嬉しいです。
(うちには、野良出身の、茶トラ、三毛猫、白、黒、キジトラがいます。)
猫のお話っていいですね! 
春樹さんに、これを翻訳して下さいとお願い出来るように、外国の絵本も読んでいこうと思います! 
(Mayumi@Osaka、女性、54歳、パートタイマー)

そうですか。お褒めいただいてありがたいですが、でも僕としては、翻訳者が小説家かどうかというのは、翻訳の出来とか質とかとはあまり関係がないような気がしています。小説家でない翻訳家でも、とても読みやすい訳文を提供してくれる方もおられます。そしてまた小説家だから翻訳がうまいというものでもないと思いますよ。あなたの翻訳者との、あるいは翻訳書との巡り合わせが、これまでたまたまあまりよくなかったということではないでしょうか。

僕は翻訳というものを文章の大事な勉強だと考えています。少しでも読みやすい正確な訳文をつくることを目標にして、翻訳作業をしています。横のものを縦にしちゃうのが大好きなんです。なぜか。

村上春樹拝