誕生日を忘れられないためには

村上さん、初めまして。
私はもうすぐ結婚して20年を迎える42歳の主婦です。
子供はなく、猫2匹と暮らしています。私は村上さん語録の小確幸という言葉が大好きなのですが、私の夫はその反対の、小確不幸なことをよく起こします。
つい先日は私の誕生日を忘れました。
本当に辛かったです。今もまだ辛いです。
私の思うに夫は典型的なB型人間で、よく言えば真正直、その反面思いやりに欠けた行動をよくとります。
子供もいないのにどうしてこんな人と一緒にい続けているのか、結婚生活とか夫婦の縁って、いまだによく分かりません。
さらに10年とか20年とか経つとまた別の境地に至るのだろうか、と考えながらまた10年くらいあっと言う間に経ってしまいそうです。
(猫の通り道、女性、42歳、医療関係)

そうですか。僕はとても忘れっぽい人間ですが、誕生日と結婚記念日だけはできるだけ忘れないようにしています。そういう年に何度かの刻み目を覚えていることって、わりに大事なんですよね。最低限の礼儀というか。そんなのただの日付じゃないか、という人もいると思いますが、でも逆の見方をすれば、最低限の礼儀だけ心得ておけば、世の中はけっこう丸く収まっていくような部分がありますから、それはそれでありがたいことじゃないかと、僕は納得してかまえております。といいながら、それでもときどき忘れてしまいますが。

誕生日が近づいたら、ご主人に「そろそろね」みたいな感じでちょっと匂わせておくというのも有効かもしれませんよ。相手に要求するだけではなく、おたがいちょっとずつ手を差し伸べることも大事です。男って、わりに日付関係には無神経ですから。

村上春樹拝