じいじとばあばとねこの島

村上春樹さま
私の住む福岡には、通称「猫島」と呼ばれる島があります。
道路もほぼ舗装されず、信号もない。
歩いても二時間半くらいで島を一周できますし、お店は購買店と数年前にできた小さな食堂だけです。
そして、沢山の猫がいます。
その島で育った母は、島を出るまで、猫を家の中で飼うなんて考えられなかったといいます。
それくらい島には猫が溢れ、サザエさんみたいに、ちょっと玄関をあけたままだと、猫が魚をくわえて走ってにげます。祖母は「まーたやられた!」といって一応追いかけます。それを見て私たちは笑う。
とにかく長閑で、じいじとばあばとねこたちが共存している感じです。
春樹さま。よろしければ是非、この福岡の相島(あいのしま)に、遊びに来てくれませんか? 
写真を撮って、歩いて、魚釣りはどうですか? 是非案内させてください。心からお待ちしています。
(陸の木、女性、40歳)

いいですねえ。その島にぜひ行ってみたいです。ギリシャの島にもそういうところがありましたが。

伊豆に網代という街がありまして、そこは干物の街で、道路沿いにずっと干物を売っている店が並んでいます。そこに「猫が店番をしている干物屋さんがある」という情報を耳にしまして、カメラを持って訪ねてみたんですが、残念ながらそういう店は見当たりませんでした。あれは都市伝説だったのかなあ。しかし僕も暇ですね。

村上春樹拝