好きなイギリス人作家は誰ですか

こんにちは。
イギリスの大学で政治学を教えています。こちらでも村上さんの小説は人気で、僕が日本人だと分かると「じゃぁ村上春樹って知ってる?」と聞かれるようなこともしばしばです(知ってるに決まってるだろ! と答えたくなってしまいます)。僕は村上さんの作品は全部読んでいます。英訳されているものは全て英語でも読みました。

外国人の友人たちが村上さんの小説をこれほど読んでいると知るにつけ、お返し(?)に、僕も「◯◯国における村上春樹」と呼べるような作家の作品を読んでみたいと常々思っていました。それで、村上ファンを名乗る外国人には常に「あなたの国の作家で、(作風や人気の面で)村上春樹的な位置づけの人って誰がいる? こんど読んでみたいから」と聞いてみることにしています。すると大概みな「うーん」と考えこんでしまい、具体的な答えが返ってくることはあまりないのですが、いまのところ、ヘルマン・ヘッセ(特に『ステッペンウルフ』)とオルハン・パムクの名前が挙がっています。残念ながら、イギリス人の作家の名前が挙がったことはありません。村上さんは、この2人の作家はお好きですか? また、村上さんだったら、イギリス人の作家で誰の名前を挙げますか? 

ところで、ドイツ語では『ノルウェイの森』は『直子の微笑み』と訳されているそうですね。僕はノルウェイの森の方がタイトルとして断然良いと思うのですが。
(dynaman、男性、37歳、大学講師)

僕はイシグロのファンですので、やはりカズオ・イシグロの名前をあげると思います。世界的にも人気があり、評価は高いですよね。もともとは日本人だけど、既に英国を代表する作家になっています。ヘッセ? そこまでさかのぼると恐れ多いですね、かなり。オルハン・パムクはまだ読んだことがありません。このあいだギュンター・グラスさんに会いました。ドイツを代表する優れた作家です(政治的な問題で今のところ不幸にも、いささかむずかしい立場に置かれているようですが)。デンマークの彼の別荘(というよりは小さな森の家)を訪ねたのですが、趣味の絵を描いて(すごくうまい)、森でキノコを採って、静かに悠々と暮らしておられました。

村上春樹拝