『こころ』の奥深さをどう伝えれば

村上さん、こんにちは。
私は高校の国語教師です。
文学が好きで、国語教師になりました。
教科書に載っている作品にも面白いものがたくさんあります。
しかし、その面白さをうまく生徒に伝えられないんです。
というか、生徒はなかなか、まともに作品に向き合ってくれません。
漱石先生の『こころ』も、Kの自殺は許せん、「私」は卑怯者だ、で終わってしまいます。
どうしたら、文学の奥深さを理解してもらえるでしょうか? 
それとも、文学の良さは教えられて理解するものではないのでしょうか

自分の教師としての力量の不足を自覚しつつ、こちらに書かせていただきました。
(しーちゃん、女性、51歳)

僕もね、正直言いまして、『こころ』ってよく理解できないんです。「文学の奥深さ」に行きつく前に、「なんなんだよ、この話は?」みたいな方に行ってしまいます。あの登場人物がみんな何を考えているのか、さっぱりわけがわからなくて、感動できませんでした。すみません。でもそういう人って、僕のほかにけっこういるんじゃないでしょうか? 「『こころ』はもうひとつよくわからんクラブ」というのをブログで立ち上げたら、けっこう盛り上がりそうな気がするのですが。

村上春樹拝