図書館の本で生き延びました

生きのびたのが不思議なくらいの虐待を受けて育ちました。10代の頃は図書室に逃げ込んで毎日春樹さんの本だけを見て、春樹さんの小説の世界で生きていました。精神を病まずに現実につなぎ止められたのは春樹さんのおかげです。

おかげさまで今は無口で掃除好きな旦那さんに愛されながら、二人の子供を育てています。なんと自分の天職まで見つけてしまいました。
周りは全然気づきませんが、子供を育てていると自分の子供時代を思い出して苦しくなります。

こんな私に、あの頃支えとなってくれた春樹さんからエールを頂けると嬉しいです。
二人の子供の未来のためにもよろしくお願いします。
(べっこう兎、女性、40歳)

生き延びられてほんとうによかったですね。物語の世界は誰もが逃げ込める場所です。ある場合にはそこに隠れて災難を避け、そして新しいエネルギーを吸い取ることができます。僕の物語がわずかなりとも、あなたを現実の世界につなぎ止めるお役に立てたとしたら、それは僕としてもとても嬉しいことです。

自分の体験を乗り越えて、良いお母さんになってください。というか逆に、良いお母さんになることで、自分の体験をうまく乗り越えられると思いますよ。どちらにしても、しっかりとがんばってください。

村上春樹拝