懐かしのオースティン

はじめまして、村上さん。
20年以上前にテキサス大学オースティン校の講演前、運良くドアの前で、村上さんをお見かけしました。その時二歳だった娘も村上さんのファンになり、カリフォルニアの高校のブッククラブで『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がテーマになったとき、母娘で参加しました。日本と何の関わりもない高校生達が、村上さんの大ファンであることに感激しました。
ところで、村上さんは住む町を選ばれる時、どんなことから決められますか。そろそろ日本に戻りたいのですが、仕事を見つけなければならないし、でも景色のいい町に住みたいのです。
村上さんは気になっている町や住んでみたい町がありますか。
(カプチーノ、女性、56歳、gis analyst)

オースティン、懐かしいですね。テキサス大学に行ったのは、もう二十年以上前のことになるんだ。時のたつのはほんとに速いですね。夜に学生たちと一緒にオースティンのブルーズ・クラブに行って、楽しくブルーズを聴きました。あの学生たちももうみんな40歳くらいになっているんだ。ふうん、と思ってしまいます。

オースティンはとても感じの良い街だったです。朝の道路にアルマジロの死骸がごろごろ転がっているのには驚きましたが。とろいから、すぐ車にはねられちゃうんですね。アルマジロ、まだ転がっているのかな? 

村上春樹拝