インタビューのときに心がけていること

仕事上インタビューをする機会が多いのですが、相手の心を開くことが出来ず、形だけで終わることがあります。村上さんの中で、インタビューに臨む際、何か徹底していることはありますか? そしてそれは、わたしにもマネできますでしょうか? 
(すどうまみ、女性、25歳、ライター)

インタビューに関して僕が徹底的に心がけているのは、徹底的に相手を好きになろうとすることです。正直言って、インタビューする相手の中にはいろんな方がおられます。むずかしい人、クセのある人、口の重い人、口の軽すぎる人、失礼ながら「個人的なレベルではたぶんこの人とはつきあわないだろうな」と思ってしまうこともあります。でも仕事としてインタビューをするときにはいつも、その人を100パーセント好きになろうと真剣につとめます。そして真剣につとめれば、必ず相手のことが好きになれます。そうすれば相手が口にするすべての言葉がとても興味深く思えてきます。もっとこの人のことをよく知りたいという気持ちになります。そしてそのようなあなたの気持ちは必ず相手に伝わります。僕はこれまでずっとそういう風にしてインタビューをしてきました。

村上春樹拝