入国審査官がひどい国

私の好きな場所は、成田空港の出発ゲートです。出国手続きをし、体はまだ千葉県にいるのに法律上はもう日本ではないという宙ぶらりんな空間。高級ブランドの香水が漂う中、どんな旅になるんだろうとわくわくしながら出発を待つあの場所が好きです。

嫌いな場所は、海外の入国審査カウンターです。事情があってアメリカによく行くのですが、アメリカの対応は特にひどいと思います。ちょっと知り合いに会いにきただけなのに、「お前なんかお呼びじゃないよ」とでもいうような審査官の対応。早朝で機嫌が悪いのもわかるけど、もうちょっと優しくしてくれたっていいじゃない、といつも一言いってやりたくなります(それで入国拒否されたら嫌なのでグッとこらえますが)。

入国審査はお国柄がでると角田光代さんも言っていましたが、空港で面白かった、または嫌な体験をされたことはありますか? 

私は、村上さんの小説よりエッセイのファンです。村上さんのユニークな視点から見た海外生活や旅行記は、何度読み返しても飽きません。新作を楽しみにしています。

読んでいただき、ありがとうございました。
(木曜日のねこ、女性、28歳)

アメリカの入国審査カウンターって、ときどきとんでもないやつがいますよね。でも喧嘩をしたらこっちの負けなので「イエッサー」「ノーサー」状態でぐっと我慢します。関係者に話をきくと、だいたいどの空港にも一人くらい「札付き」のやつがいるみたいです。権限をかさにきて、フラストレーションを旅行客にぶちまける。そういうやつにあたったら、もう悲劇です。僕も何度かひどい目にあっています。

しかしなんといってもいちばんおっかなかったのは、東西ベルリン時代の東ドイツの入国審査官です。本当に冷たい怖い目をしていました。あの目でじっと睨まれると心底びびりました。しなくてもいい自白までついしてしまいそうになります。

村上春樹拝