陰口は社会人に必要なスキルですか

こんばんは、はじめまして。
ぜひ村上さんに教えて頂きたいことがあります。
わたしは学校を卒業し会社に就職をして2年たちます。
社内の陰口の多さに面喰っています(こんな話題でゴメンナサイ……)。
最初は配属された部署だけかと思いましたが、どこも同じでした。

2年かけて、陰口の持つ尊い面も学びました。
「人の性質を見抜く能力を必要とする」
「自身の意思や立ち位置を明快にする」
「業務をする上で結束を強くしたり味方を作る」など。

陰口を嗜むことは、社会人として必要なスキルのひとつなのでしょうか? 
もしもそうならば、正しく陰口を言うにはどうしたら良いですか? 
ご教授頂けますと幸いです。

(ちなみにわたしは、親しい特別な人にだけ話す、社会的効力を持たない「愚痴」と、何らかの形で社会的効力を発揮する「陰口」は別物と考えています。)
(とんがりコロン、女性、24歳、小売り業のサラリーウーマン)

そうですか。そんなに職場で陰ぐちが多いんだ。それはたしかに気が滅入りますよねえ。いくらポジティブな面がそこにいくつか発見できるとしても。

僕の場合は、幸か不幸か陰ぐちを超えたところで、あれこれひどいことを言われているので、けっこうわかりやすいです。たとえばある朝、朝刊を開いたら「村上春樹の小説には猿の尻の毛ほどの知性も感じられない」なんて書いてあったら、そりゃびっくりしますよね。でもそういうことが、しばしば起こるんです。とはいえそれはまあ、とにかく陰ぐちではない。表(おもて)ぐちっていうか、ただの悪口っていうか。どっちが良いのかはむずかしいところですが、でもそれだけ白昼堂々とひどいことを言われると、陰ぐちってそんなに気にはならなくなります。なんでも来い、という境地に達してしまいます。

村上春樹拝