あなたがあとに残せるもの

僕たち夫婦には子供がいません。不妊治療もしていますが、年齢的に厳しくおそらく、自分たちの子供を見ることはできないと思います。
なんだか、これまでのいろんなことを後悔したり、妻に申し訳ないとか、ため息ばっかりです。
無条件に愛せる存在がほしかったなあ。
生きる張り合いがないんです。
(らくだのくちびる、男性、43歳、学習塾経営)

僕にも子供はいませんが、ため息なんてついていませんよ。「無条件に愛することができるもの」は与えられるのではなく、自分で見いだしていくものです。与えられなかったことを嘆いているだけでは、人間として進歩がありません。あなたがあとに残せるのはなにも、自分の子供だけではないはずですよ。そんなことをくよくよと考えているくらいなら、思い切って養子縁組を考えてみてはいかがですか? ため息をついていないで、がんばって前向きに生きてください。

村上春樹拝