外国の文学が好きな私はヘンですか?

はじめまして。村上さんの小説が好きな韓国人です。
村上さんの小説は韓国で今までも大人気で、私も大好きです。
もうnationalismな時代から、どうしようもないんだとおもっているんですが、でも、自国の小説よりほかの国の小説がすきている自分が変なのかな思ったこともあります。
村上さんは若いごろ日本の文学より外国の文学をもっと読んだと知っているんです。
もし読者が外国文学を国内文学より多く読めば、それは単なる好みの問題なのでしょうか、文学の質の問題でしょうか? 
そして東アジアの文学について、中国と日本、韓国の文学はどのような特性があると思いますか? 
これは質問ではありませんが個人的な感想として、村上さんにしたい言葉です。
私は15歳のときに『海辺のカフカ』を読んで、その時は、小説の意味を理解することができませんでした。ただ文章がすきで、何度も小説を繰り返して読みました。そして時間が過ぎて二十代になったとき、本の内容を初めて少し理解したとかんじました。それは私の二十代前半に重要な経験となりました。そのほかにもいろいろで村上さんの本を読みましたが、感想を全部書くことができなくて惜しいですね。ありがとうございます。
(cloud09、女性、26歳)

いつも僕の小説を読んでいただいて、ありがとうございます。僕も若い頃はほとんど外国の小説ばかり読んできました。でも大人になってから、日本の小説もたくさん読むようになりました。年齢を重ねれば趣味も少しずつ違ってきます。あまり気にしないで、そのとき読みたいものを読むのがいちばん良いみたいですよ。

僕がハワイ大学(マノア・キャンパス)に属しているとき、その departmentは日本人・中国人・韓国人のファカルティーやスタッフが入り乱れていて、文化的るつぼのようなものでした(もちろん英語が共通語で)。でも僕の本を読んでくれている人がけっこう多くて、人種とは無関係にわいわい楽しくやっていました。小説ってけっこう共通言語みたいになるんだなと、そのときに思いました。そんな風にみんなで仲良くやれるといいんですけどね。

村上春樹拝