介助ランナーはいかがでしたか?

お疲れ様です。『ねじまき鳥クロニクル』を読んだら、井戸に落ちたようになってしまい、そのまま会社を辞めました。今はパートで、障害児の通学や遠出などの移動介助の仕事をしています。村上さんは以前、目の不自由な方のマラソンの介助ランナーを務めたことがあると、どこかで読みました。その時の経験はいかがでしたか? わたしは、障害を持った方のことを本やドキュメンタリーで、人より知っているつもりだったのに、あなたとわたしの関係にならないとわからないものだなあと、つくづく感じています。
(洋子、女性、47歳、ガイドヘルパー)

そうですか。『ねじまき鳥クロニクル』を読んで会社をやめちゃったんだ。責任を感じてしまいます。ええ、僕は一度だけですが、視覚障害者の付き添いランナーをつとめたことがあります。走りながら、いろんなことに同時に気を配らなくちゃならないので、馴れていないとなかなかむずかしいものです。でもいろんな話をしながら10キロを一緒に走れて楽しかったです。話をするのって大事ですよね。お仕事たいへんでしょうが、がんばってくださいね。

村上春樹拝