何のために生きているのかと自問するとき

夫はときどき人は何のために生きてるんだ? 
と心から不思議そうに言います。
私や子どもや家族の存在は答えにはならないようです。
家族思いで、あまり趣味もなく、休日は家族と過ごすのがとても楽しそうに見えます。
健康な方だと思います。
彼の思考回路は変わらないのかなと感じていますが、どう思われますか? 
(しまなみ、女性、33歳、会社員)

幸福な家庭があり、満ち足りた生活を送っていても、人はときとして「おれは(わたしは)いったい何のために生きているのだろう?」と自問するものです。多くの人がそうしています。あなたはしませんか? 僕らはこの世に生まれて、頭に教育を詰め込み、恋をして結婚をして子供を作り(というのを平均だとします)、せっせと働き、そしてやがて年老いて死んでいきます。いったい何のために? と思いますよね。自分がただの何かの通路みたいに思えることもあります。DNAを次世代に受け渡しているだけの存在(僕は子供がいないのでそれも果たしておりませんが)。そこにいったい何の意味があるのだろう? 

ご主人がときどきそんな本質的な疑問を抱かれることによって、何か具体的な支障が生じているのでしょうか? もしそうでないなら、疑問くらい好きに抱かせておいてあげてはいかがでしょう。ある日突然ギターを片手に、スナフキンみたいな感じで「ぼろーん」と放浪の旅に出たりすると、それはちょっと問題になるかもしれませんが、もしそうでないのであれば。

村上春樹拝