国語の授業が苦痛です

こんにちは。私は12歳です。
このサイトは、母に教えてもらって知りました。
村上さんのエッセイが好きで何冊も持っています。何度も読んだのもあります。学校の図書館に一冊も置いていないのが残念です。エッセイだけしか読まないのは、小説は過激な部分があるので小学生には不適切だと母に言われたからです。

ところで、小学校の国語の授業がとてもつまらなくて毎日学校へ行くのがいやです。特に、教科書にのっている文章を使っての授業がきらいです。教科書の文章はどれもありきたりで、いかにも大人が読ませたがりそうな面白みのないものばかりです。しかも、授業で質問されたことに対して答えることがずれている人や、そもそも答えが文章として成り立っていない人が多いです。先生が明らかに見当ちがいのことを教えたりもします。
どうすれば国語の授業の苦痛が和らげられるでしょうか。
(りか、女性、12歳、小学生)

そうですか。僕も国語の授業ってあまり面白いとは思わなかったですね。とくに勉強しなくても成績はすごく良かったんですが(笑)。僕の小説はときどき過激な部分があります。でも悪いことを勧めたり、道徳的に間違ったことを教えていたりとか、そういうことはありませんので、「多少エッチなくらいいいよ」と思えば読んでもいいんじゃないかな。お母さんに隠れてこっそり読んでみれば。僕は12歳の時にスタンダールの『赤と黒』を読んで、夢中になりました。かなり深い不倫小説なんですけどね、だいたいわかった。

たぶんきみはまわりの人たちより、本が深く読めるのだと思います。だから教科書に載っている文章とか、先生の教え方とかが物足りないんでしょう。そんなものは適当にやり過ごしておいて、自分の好きな本をどんどん読んでいくといいです。読むべき本は世界にいっぱいあります。たくさん読んでください。

村上春樹拝