文庫版に解説がありませんよね

「群像」で「1973年のピンボール」を読んで以来の読者です。村上さんの作品の文庫本には解説がありませんね。私は若い頃は、巻末解説に期待をふくらませながら、本文を読んでいた時期がありました。しかし、私の本文への思いを満足させてくれる解説はただ1つ(ひさうちみちおの『パースペクティブキッド』に対する橋本治の文章)を除いてありませんでした。文庫本の巻末解説はない方がいいのでしょうか。しかし、文芸批評を読むのは好きです。
(初老?の中ちゃん、男性、62歳、自由業)

解説って誰かに「書いてください」と頼まなくちゃいけないし、それってけっこう面倒なんです。業界内で貸し借りみたいなのができちゃうし。僕はあまり貸し借りみたいなものをつくらないで生きていきたいと考えております。で、「文庫の解説はなし」とあるとき決めました。さっぱりしていていいと思うんですが。ほかの人の解説みたいなものを書くことはたまにあります(貸しとかはなしで)。僕は「文芸批評」ってほとんど読まないですね。

村上春樹拝