ロンドンのサイン会で

昨年8月のロンドンでのサイン会では、次女がサインをしていただき、親子共々感激です。次女(19歳)は、何か一言、村上さんに言おうと思っていたのですが、極度の緊張のため「こんにちは、◯◯です!」と、自分の名前しか言えませんでした。でも、村上さんは、優しく「来てくれてありがとう。」とおっしゃっていただいたとのこと。有難うございました。この日、他のファンの方からは、特別に印象に残る「素敵なコメント」は、ありましたか? 
(ロンドン在住マミントン、女性、56歳、主婦、母、妻、パートアドミクラーク)

ずいぶん長く並んでいただいたようで、申し訳ありませんでした。でもお嬢さんとお話できてよかったです。とくに印象に残る言葉のようなものはありませんが、なかなか和気藹々とした催しでした。正直なところ、僕にしてみれば、「え、僕なんかでいいんですか?」みたいな感じなんですけどね。

その翌日、中古レコード屋に行くために、地下鉄で「ANGEL」という駅に一人で行って降りたんですが、しばらく歩いていると、後ろからアジア系の若い女性が四人、ずっと僕のあとをつけていることに気がつきました。なんだろう、怖いなと思って緊張して歩いていたんですが、しばらくしてから声をかけられて、中国人の留学生のみなさんであることが判明しました。僕を見かけてあとをついてきたんだけど、なかなかうまく声がかけられなかったんですね。握手して、ちょっとお話をして別れました。スペインではないので、キスまではされなかった。でもあとをつけられると、怖いですよね、なんか。その日、中古レコードの収穫はありませんでしたが、骨董市で天使の翼のついた猫の置物を買いました。なかなか素敵なものです。買った場所が「ANGEL」ですしね。いつか写真をアップしますね。

村上春樹拝