ITの実用書を書いている者です

はじめて書き込みをさせていただきます。
村上先生の本を拝読しながら、「この人がパソコンのセットアップ説明書を書いたら、一見説明書には見えないけれど、エレガントで必要なことがスっと頭に入る、素晴らしいモノができるんだろうな。」などと失礼な妄想を広げております。

私は、以前、IT関連の実用書をストーリー仕立てで書いたことがあります。そのときの経験から質問をさせていただきます。
先生は、自分が書いて、気に入っている部分を編集の関係で削らざるを得ないことってあるのでしょうか。私は、1万字の指定箇所に、平気で2万字以上書いてしまうタチのモノ書きでして、テーマとの関連が薄い箇所や冗長な部分は削りまくってください、と良く言われます。
確かに、無駄と言えば無駄なものなのでしょうが、音読した時のリズム感や登場人物のイメージづくりの為に、私としては削りたくない部分で、泣いて馬謖を切りまくっている状態です。勿論、編集者さんの指摘は、本が多くの人に読まれるように、役立つようにと熟考してのことと分かっておりますので、そうした指示には一切逆らわないわけですが、先生のような方でも、こんな経験がおありなのかと、ちょっと思いついてしまい、質問をさせていただきました。
(塔子の父、男性、50歳、ITコンサルタント)

そういう経験はしょっちゅうありますよ。原稿用紙20枚書いたんだけど、「すみません。雑誌のスペースの都合で12枚にしてください」とか。僕らの仕事ではわりに普通のことです。削るのも芸のうちです。何度もやっていると、削るのがだんだんうまくなります。でもたしかに、削るよりは増やす方が楽ですけどね。

しかし取説(トリセツ)を楽しく実用的に書くのはむずかしそうだなあ。まだ書いたことはありませんが、そのうちに挑戦してみるかも。

村上春樹拝