プロポーズと結婚式との深い谷間

今まではまったく興味もなかったのですが、なぜかそろそろいいような気がするなと突然感じて、ついに今年結婚をすることにしました。うまの合うとても良い相手が見つかった、というのが一番の理由でしょうか。
しかし、プロポーズしてからしばらくすると、結婚式の準備や新居探し、果てはベッドシーツの柄の決定、などのプラクティカルな事案が次から次へとやってきて、あまりロマンティックとはいえない類の諍いが増えてきました。
もちろん、彼女のことはとても好きなままなのですが「あなた最近変わっちゃったわね」なんて連日言われてしまうと、僕もまいってしまいます。村上さんは、プロポーズをしてから結婚(あるいは入籍)をするあいだに、何か変わったことはありましたか? 

ちなみに、僕が剪定していて一番心が安らぐ樹木は、モッコクです。
(造園業の三代目、男性、30歳、造園業)

結婚するって面倒なモノなんです。でも結婚生活はもっと面倒です(笑)。覚悟して耐えてください。僕は二十二歳くらいで結婚してしまったので、よくわからないうちに嵐に巻き込まれてしまったみたいで、それは逆によかったのかもしれません。でもある程度大人になって分別がついてから、誰かと共同生活を始めるというのは、けっこう大変ですよね。あなたが言うように、ロマンティックじゃないことがいっぱい出てきます。でもいいじゃないですか。うまの合う相手がみつかったんだから。そういう相手を見つけられない人もたくさんいるんです。

心を落ち着けるために、一生懸命モッコクを剪定してください。モッコクも喜ぶと思います。

村上春樹拝