ぼっちでも凄いひと

こんにちわ。
先日、『アフターダーク』を再読させていただきました。初読の印象はイマイチ、でしたが今回はため息をつきつつ、'まったくなァ'とか(心の内で)呟きながら読みました。物語に、強烈に引き込まれました。
良い機会なので日頃のお礼を言わせてください。幾度も心を揺さぶられる体験をさせていただいて本当に感謝しています。ありがとうございます。

ところで、村上さんにお訊きしたいことがひとつあります。
ヘンな質問で恐縮なのですが、村上さんのまわりに、友人をひとりも持たないけれども何がしかの明らかな達成を成し遂げた方はいらっしゃいますか? 
(穴殿、男性、32歳、会社員)

『アフターダーク』というのは、僕がいつもとはまったく違う書き方をした小説で、そのせいもあって、テイストが他のものとは少し違っているかもしれません。僕は会話と地の文を最初からバランス良く組み合わせながら書いていくのですが、『アフターダーク』はまず最初に映画のシナリオのようなかたちで、会話重視で書いて、書き終えたあとで地の文を加えていきました。そういう書き方をするのは、僕としてはずいぶん実験的だったので、なかなか楽しかったです。

うーん、「友人をひとりも持たないけれども何がしかの明らかな達成を成し遂げた人」ですか、とくに思いつけませんね。ものを創るのに友人がどうしても必要だとは思えませんが、「親しい知り合い」くらいは何人かいないと、現実的にしんどいかなあとは思います。僕にも「親しい知り合い」は何人かいます。

村上春樹拝