編集者との話のなかで

遅ればせながら、誕生日おめでとうございました。いくつになっても誕生日は「無事にまた一年歳を重ねることができた」と思える日です。

質問です。
よく、小説家のインタビューで「編集者との話の中で、テーマが出来て書けた作品」みたいな言葉を読むことがありますが、村上さんの場合は、そういったケースで出来た作品というのはあるのでしょうか。「こういうテーマの話を書いてみないか?」みたいなことが。作品までは行かなくても、そういう言葉を投げかけられることってあるのでしょうか? 
(青猫、女性、46歳、公務員)

まったくありません。僕は小説に関してはとても頑固な人間で、とにかく自分がやりたいと思ったことしかできないんです。自分一人で考えて、自分一人で書いて、自分一人でその責任をとります。誰も言葉なんか投げかけてくれません。

村上春樹拝