15分の熱弁インタビューが……

おととしの講演行きました。
とてもおしゃれで若く見えて、うちの父親とは大違いです。
最初からつかみもばっちりでしたね。
父親は親父ギャグくらいです。そういう意味でも父親とは違います。

それはさておき講演が始まる前から講堂内は盛り上がっていました。
ベンチに座っているとテレビ局の方からインタビューをされました。

こんな嬉しいことはありません。
普段声が小さい僕も、このときばかりはかなりの声量でどんなに村上さんのことを思っているか、この日をどんなに待ち望んでいたかを熱弁しました。
インタビュアーの方も聞き役に徹してくれて、時間にして15分くらいでしょうか。心ゆくまで話すことができました。

その日夜のTVを見てわぁびっくり。わずか3秒の出演時間でした。
どういうことですか! 村上さん。
(ひでりん、男性、24歳、貿易業)

テレビとか新聞というのはだいたいそういうものです。あなたを15分も出してくれるわけないじゃないですか。でもわざわざ会場に来てくれてありがとう。楽しんでもらえたとしたら、僕もとても嬉しいです。そうか、僕はあなたのお父さんと同じくらいの歳なんですね。僕も家やオフィスではくだらない親父ギャグを言って、けっこう引かれていますが。

村上春樹拝