書斎より 机の上の光景

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 えーと、僕の机の上の、ある日の光景です。順番に説明させていただきますと、コーヒーマグはごらんのとおり、スイスの土産物店で買ってきたものです。色が赤くて目につきやすいので、けっこう便利です。目につかないと、つい手でひっくり返してしまって、コーヒーがあたりに飛び散り、惨事に至ります。悲劇ですよね。何度かありましたが。
 本に載せてあるペーパーウェイトはニューヨークの Knopf本社に行ったときに、サニー・メータさんにもらったもの。Knopfの犬のマークが入っている。これも意外に重宝しています。開いているテキストはたぶん、チャンドラーの”The High Window”だと思います(ちょっと前に撮影した写真なので)。筆記具はゲラの手入れには必須の、uni-ball Signo(0.5)と例のPapermate鉛筆です。マウスパッドはもらいもののオリジナル・ムーミンです。ここに描かれているストーリーはかなりダークで抑圧的で、オリジナルの「ムーミン」が決して子供向けの明るい絵本ではなかったことを示しています。
 ライトスタンドに載っているのは、ピーナツの置物(中身を取り出せる)、前に『海辺のカフカ』公式ホームページや『少年カフカ』でも出したことのある蜂の置物(ただし左側の触角が折れてとれてしまった。僕の不注意による事故です)、他にも載っているんですが、ちょっと見えないですね。ここにはいつもなんかしらが載っています。僕にとってのタリスマン(護符)のようなものです。なにかのときには、ちょっとしたものが役に立ちます。Small Good Thingsですね。
 ゲラの手入れの字は、僕が右手で書いています。肉球に挟んでおりますので、なにかとつたない字ですが、読みやすいことは読みやすいと思います。編集者には感謝されています。使っているコンピュータはもちろんアップルです。けっこう旧いものなので(OS X 10.4.11)、少しずつ不便も出てきていますが、小説を書いたり、メールをやりとりしたり、グーグルでものを調べたりするくらいのことにはまったく問題ありません。サブでMacBook Air を使っています。
 机は全長二メートル半くらいの分厚い板を使っています。これはもう十五年くらい使っていると思います。僕にとっては大事な机です。たぶん桜材だと思うんだけど、自信はありません。机の前にちらりと見えているのはアルフレックスのソファの背中です。眠くなるとここで昼寝をします。僕はソファにはけっこううるさくて、選ぶのに時間をかけます。このソファはとても昼寝がしやすくて、これは『ノルウェイの森』を出版した直後くらいから愛用しています。ああ、どれだけここで安らかに昼寝をしたことか。ライトスタンドはBiOLITE。目に優しいのでずっと愛用しています。
 というのが、僕の仕事場です。とりたてて特別なものはありませんが、いちおう。