昔、大学ですれ違った者です

村上さんと大学ですれ違った者です。村上さんくらいになれば、悠々自適に、地球の裏側まであちこちあそんで歩いたりできるのに。まあ、それもしているのかもしれないけれど。しんどい小説の作業や、もしかしたら危ない発言もしているエネルギーって、どこにあるのかな。少し見習えればと思い質問しますね。 それは運命だよってのはなしだよ。私の愛読書は『東京奇譚集』。何故なら、失われた時間への哀惜がいちばんまとまっているから。
(てりぱぱろ、男性、67歳)

そうですか、大学ですれ違ったかもしれません。なかなか大変な時代だったですよね。吉永小百合さんもキャンパスにいらっしゃいましたが。

僕はとくに危ない発言をしているつもりなんてないんですが、いったいどんな発言のことでしょうか? 僕が思い出せる限りでは、危ないものは何ひとつありません。どれもしごく当たり前の発言です。もし僕がこれまでにおこなった発言がなんらかの意味において「危ない」のだとしたら、それは日本の空気がちょっとおかしくなっているとしか言えないと思いますよ。そしてそういうものとは、これからもしっかり闘っていかなくてはならないと考えています。それは僕らの世代がとるべき責任のひとつじゃないかと、僕は考えているのですが。

村上春樹拝