音楽そのものに没頭するため

はじめまして。私はオーディオメーカーで働く、オーディオ好きのエンジニアです。

村上さんの音楽についての文章が小説と同じくらい好きです。そこで質問ですが、村上さんは音楽を聴くとき、どんなことを考えていますか? 例えばロックの場合、ライナーノーツや歌詞を見ながら聴いていますか? それともただ音楽に没頭しているのでしょうか。どのように音楽を聴いていれば村上さんのように音楽に深く没頭できるのかを教えていただけますと幸いです。作者の背景などについて深く知っていたほうが音楽を楽しめるなど、何かコツみたいなことはありますか? 

私はオーディオエンジニアであるせいか、どうしても音質の良し悪しが先に気になってしまいます。しかし、それだけでいいのか? と自問する毎日です。村上さんのように音楽そのものをもっと楽しめるようになれれば、自分のオーディオや音楽に対する視野が広がるかもしれないと思い、質問させていただきました。
(MOG、男性、39歳、会社員)

お仕事柄、音質がまず気になってしまうのはよくわかります。でもそうやって音楽を聴いていると、なんか落ち着きませんよね? 僕もそうです。だからあるところで音質のことは頭から切って、音楽だけを楽しむようにします。そうしないとリラックスできないから。

僕はアルバムのライナーノーツとか、あまり読みません。たまに書きますが、自分ではなかなか読まないです。もちろん資料として優れたものも少なからずありますが、音楽を聴くときは、できるだけ音楽だけを聴くようにしています。音楽について書かれたものを読むときには、なるべく音楽を聴かずに読むようにしています。これはあくまで習慣的なものですが。

村上春樹拝