宇宙人が降りてくるホテル

もう村上さんがこのようなサイトを始められることはないだろうと、なぜか思ってしまっていました。「もう、いいよ」と私も斜めに考えていましたが、村上さんが皆さんと世間話をされているのを読むと、熱いものがこみ上げてきて、自分でびっくりしました。

今、私はネズミ・キングダムで有名なまちに住んでいます。かつては山本周五郎の『青べか物語』に描かれたような、貧しい漁師まちだったのに、今の夢の国との折り合いのつけ方がなんかすごくて、不思議なまちです。

車で少しいくと幕張があり、そこにはホテルUFOというUFOを模したホテルがあるのをご存知ですか? 少し前、娘がまだ幼かった頃、派手な連れ込みホテルを見た娘が「あれ、なに?」と聞くので、「長距離トラックの運転手さんの休憩場所だよ」と答えましたが、村上さんならなんて説明しますか? 
(禿げゆく夫を持つ妻、女性、45歳、主婦)

僕は成田に行く途中で、高速道路からいろいろとラブホを観察しているのですが、それは見たことがないですね。面白そうだ。小さな娘さんに、ラブホをなんて説明するか? 「うちゅうじんがあそこに降りてきて、地球のきれいな娘さんたちとたのしい知的交流をするんだよ」みたいなことを言っておけばいいのではないでしょうか。でもかえって興味を持つかもね。私も交流をしたいと言い出すかも。

ところで今はもう誰も「連れ込みホテル」なんて言いませんよ。呼び方を更新しておいてください。

村上春樹拝