無人島にもっていく一枚

グレン・グールドさんが世に残してくれた「ブラームスの間奏曲」の演奏を、坂本龍一さんは「山水画のよう」と評しています。村上春樹さんもグールドさんの演奏お好きでしたよね? そこで、お聞きしたいことがあります。もし無人島にクラシック音楽のアルバムを一枚だけ持っていけるとしたら、春樹さんは何をお選びになりますか? 私は、小澤征爾さんが指揮した「チャイコフスキーの弦楽セレナード」のアルバムを持ってゆきます。
(Foever Art、男性、32歳、芸術愛好家)

たった一枚だけを選ぶのはむずかしいし、どうせ後悔しそうなので、何も持って行かないと思います。記憶だけをよすがに無人島生活を送ることでしょう。ハンニバル・レクターさんはグールドの「ゴールドベルク変奏曲」を「一枚」として選ばれたようですが、あればっかり聴いていてもなあ……というところはあります。でもどうしても一枚だけ選べ、選ばないと殺すとか言われたら、ブルーノ・ワルター指揮のウィーンフィル、モーツァルト「プラハ」(エンジェルのGRシリーズで出ていたやつ)を選ぶかもしれません。録音はかなり古いですが、高校時代よく聴いたとても懐かしい演奏なので。


村上春樹拝