俺って、何て自由なんだ!

書店の宣伝ポップで「読まなければ、人生損してます」という宣伝文句につられて、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで以来すっかり、全作品の虜になりました。作品は、(たぶん)人生の滋養となっています。ありがとうございます。

さて、私は、去年の3月に大阪から、東京に転勤となってしまいました。仕事と職場の往復の生活に嫌気が差して、ふと思い立って、会社の帰りに神宮球場に行ってスワローズ戦を観戦しました。

スターティングメンバーは、バレンティン以外誰も分からない状態であったにも関わらず、その日からすっかりはまってしまい先シーズンは、50試合以上、神宮球場に観戦に行ってしまいました。

ライト側外野自由席の最上段で観戦することが多いのですが、そこで何故か観戦していて、一番感じることは、「俺って、何て自由なんだ!」ってことなのです。

村上さんが、小説を書くきっかけは、神宮球場の外野席で野球観戦をしている最中にふと思ったとのことですね。しかし、村上さんにもそれほどの影響を与えたスワローズは、2年連続最下位です。それでも、私は、今シーズンも神宮球場に通います。個人的には、そうまでする理由の多くは、神宮球場の魅力にあると思うのですが、村上さんの思う、神宮球場若しくはヤクルト・スワローズの魅力を教えてください。
よろしくお願いします。

なお、次回の作品今からとても楽しみにしています。
(ゆきちゃん、男性、36歳、会社員)

そうですか、年に50試合も見に行ってるんだ。それはすごいですねえ。よほど神宮球場が気に入ったんですね。僕は旅行も多いし、なかなかそこまで頻繁にはいけません。日本にいるときはケーブルTVでだいたいの試合をチェックしていますが。そうですね、ドーム球場ではなかなか「俺って、何て自由なんだ!」とは感じられないと思います。僕も「そうだ、小説を書こう!」なんて思えなかったかもしれません。屋根のない球場ってほんとにいいものです。建て直しても、そういう環境を護ってもらいたいと思います。

そうか、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は読まないと人生、損しちゃうんだ。すごいなあ。損しなくてよかったですね。

村上春樹拝