ノンアルコールビールについての難問

ここ数年、日本で急速な進化を遂げているノンアルコールビールに関して質問です。

もし、小学生の子どもに「私もノンアルコールビール飲みたい。ノンアルコールだからいいじゃん。飲ませて」と言われたら、村上さんなら何と返事しますか? 

ここ数年、暇なときに思い出す度にかなり真剣に考えてみるんですが、私は「絶対飲んだらダメ」だと思うけど、その理由がうまく説明できないんです。自分の抵抗感を突き詰めると「これはたまたまアルコールが入っていないだけのビールであり、ジュースとは別の飲み物である。たまたまアルコールが入ってないだけだから、未成年は飲むな!!」としか言いようがないですが、どうも説得力がない。ノンアルコールビールはジュースじゃないっていうのは間違いないと思うんです。だって、ジュースという基準で測れば全然美味しくないですもん。「こんなマズいもの、未成年が飲むな!」と言いたい気もしますが、これじゃもはや意味不明ですね……。

でも、小学生が「メリー・クリスマス!」とか「ハッピーバースデー!」なんて言いながらノンアルコールビールで乾杯している図を想像すると、根本的に間違っている気がしませんか? 「やっぱりアサヒだね」「いや、キリンの後味も悪くないよ」なんて言ったりして。それとも、それもありなんでしょうか? どう思われますか? 
(シンガポールのオオハッカ、女性、41歳、ワーキングママ)

それはとてもむずかしい問題です。考えれば考えるほど、結論が出てきません。「アルコールが入っていなくても、これは大人の飲み物だから、子供が飲んじゃいけません」とか言うしかないでしょうね。子供のうちからこんなものをクールに飲んでいると、村上春樹みたいなややこしい大人になってしまいますよ、とか脅かしてもいいのではないでしょうか。そんなの、ぜんぜんこたえないかもしれませんが。ちなみに各ビール会社は「法律的には飲んでも問題はないが、飲酒を助長することになるかもしれないので、未成年者の飲用は避けてほしい」という要望を出しているそうです。ふうん。

村上春樹拝