息子を病気で亡くしました

村上さん、こんにちは。作品、いつも楽しんで読んでおります。
私事ですが、先日、13歳の息子を病気で亡くしました。彼の人生を親としてもっとよいものにしてあげられなかったのか、と強烈に思うことがあります。

村上さんは、人生について、どう考えていらっしゃいますか。ひとそれぞれ、でしょうか。
(とり、女性、51歳、アルバイト)

とてもお気の毒です。言葉のかけようもありません。お力落としのことと思います。息子さんの失われてしまった可能性のことを考えると、悲しみは尽きないことと推測します。人生というのはときとしてとても残酷なものです。でもその一方で、純粋に美しいものも少しは存在しています。たとえばモーツァルトの音楽や、夕暮れの雲のような。僕としてはあなたがそのようなものごとのあいだに、ご自分の道を見つけていかれることを希望しています。僕の書く本に、少しでもそのお手伝いができればいいのですが。

村上春樹